創業者
北出与三郎

昭和15年に北出呉服店を創業し、
六十年の歳月を京染本友禅ひとすじに生き、
京染本友禅の世界を一歩大きく前進させました。
尾形光琳、本阿弥光悦、俵屋宗達らの作品や、
能衣装、そして正倉院御物といった
伝統的な図柄からアイデアを得て、
そのアイデアを着物として仕立て上げる。
自分の着想を名人気質の職人に表現させる
友禅のプロデューサーとして
多くの名流夫人を魅了してきました。
手描友禅を踏まえ、
北出与三郎独特の芸術をつくりだしました。

北出カラー

「見てほれぼれするほど美しく、
着て飽きがこない本格物」
友禅の仕事はおよそ十八工程に分業化されている。
デザインに始まって、下絵、のりおき、
そして友禅色さしとつづくが、
北出与三郎の独創性は、
最初のデザイン、スケッチ画と
四工程目の色さしにある。
ソフトな濃淡のぼかしの
計算したとおりの発色が「北出カラー」となる。
白などの薄い色でボリュームをもたすためには
十二、三回の重ね色をする。
濃淡のぼかしと淡い色調の妙から生まれる
格調高い華やかさは
現代の工芸美の粋といえます。

次代へ繋ぐ。

きものは着るものである。
飾った時に立派で素晴らしいではなく、
着た人がどう見えるか。
帯を締める位置に施す間抜けの柄は
着物と帯の両方を生かし、
その空間の美こそ着る人を引き立たせます。
「きものは脇役、着る人が主役」
この創りの信念を大切にし続けています。

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